先週の経ヶ岳では長歩きに膝がダメになってしまい、自分の体力の無さを痛感しました。九頭竜湖側からの登山道は登り3時間程度。地図では登り口から送電線鉄塔巡視路合流点までがかなり急ですが、そこから先へは緩やかなアップダウンが続いています。条件が良ければ自転車は強い味方になります。そしてWebで見た、頂上から真っ直ぐに降りているあの道を、運が良ければ自転車で下ることが出来ます。 思い切ってMTBで出動しました。
さて、多くのWeb Siteでここからの勇姿を見ていました。「平家岳ピークから真っ直ぐに降りている道を、なんとかMTBで下れないだろうか・・・。」 こんな事を思うのは私だけでしょうか? スキーヤーが白い斜面に魅せられるのと全く同じです。
井岸山を登る途中の鞍部付近に、板取(岐阜)方面への分岐点がありました。この巡視路は、この先も延々と続いています。 健脚は美濃平家岳も往復するようです。
一瞬血の気が引いていきましたが、煩わしい長歩きについ八つ当たりしたのだと自分を納得させました。 「登山道は人為的に切り開いたもの。自然破壊はその瞬間に始まっているのでは?」 といって自分を正当化しているのではありません。 昨今の環境保護思想では破壊者のイメージから逃れることは難しく、 これはMTBにとって永遠の課題かもしれません。
結局、MTBに乗車出来たのは全体の2割程度だと思います。あまりMTB向きではありませんでした。 今年はいつまでも暖かく、まだ見とれる程の紅葉に出会えていません。この日は少ない秋色を探し、わずかな落ち葉を踏みしめるという、ちょっと寂しい秋山でした。